足し算の暗算をするとき、「計算に時間がかかる」「繰り上がりになると混乱してしまう」と感じたことはありませんか。
特に小学生の場合、筆算では解けても、暗算になると急に難しく感じることがあります。
その原因の多くは、計算のやり方を知らないことにあります。
実は足し算暗算は、才能よりも数の考え方が重要です。
「10を作る」「数字を分解する」といった基本のコツを理解するだけで、暗算は取り組みやすくなります。
さらに、無理のない練習方法を続けることで、少しずつ計算スピードが上がりやすくなります。
| よくある悩み | 解決のヒント |
|---|---|
| 繰り上がりが苦手 | 10を作る考え方を身につける |
| 暗算に時間がかかる | 数字を分解して整理する |
| 計算ミスが多い | 速さより正確さを優先する |
この記事では、足し算暗算を速くするための具体的なコツや、繰り上がり計算をラクにする方法、家庭でできる練習法までわかりやすく解説します。
「暗算が苦手かも」と感じているお子さまでも、考え方を変えることで前向きに取り組める可能性があります。
まずは基本のコツから、一つずつ確認していきましょう。
この記事でわかること
- 足し算暗算を速くするための具体的なコツ7つ
- 繰り上がり計算を暗算で解く考え方
- 暗算力を伸ばすおすすめの練習方法
- 小学生が暗算を得意にするためのポイント
足し算暗算のコツは「数の考え方」を変えること

足し算暗算を速くするために大切なのは、特別な才能ではなく数の考え方を変えることです。
多くの子どもは、数字をそのまま順番に足そうとします。
しかし暗算が速い人は、数字を分けたりまとめたりしながら、計算しやすい形に変えて考えています。
この考え方を身につけることで、頭の中での計算がぐっと楽になりやすくなります。
まずは、暗算が速い人の共通点と、苦手になりやすい原因を見ていきましょう。
暗算が速い人の共通点
暗算が速い人は、数字をそのまま足していません。
例えば「8+7」という計算を考えてみましょう。
そのまま考えるのではなく、次のように工夫しています。
- 8はあと2で10になると考える
- 7を「2」と「5」に分ける
- 8+2=10
- 10+5=15
このように先に10を作ることで、計算がとてもシンプルになります。
暗算が速い人は、こうした考え方を自然に使っているのです。
ポイントは「あといくつで10になるか」をすぐに思い浮かべることです。
10はとても計算しやすい数字なので、暗算では基準となる大切な数になります。
暗算が苦手な子どもの特徴
暗算が苦手な場合、いくつかの共通点があります。
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| 数字をそのまま足す | 計算が複雑になりやすい |
| 数を分解しない | 頭の中で整理しにくい |
| 10のまとまりを意識しない | 繰り上がりが難しく感じる |
しかし、これは能力の問題ではありません。
考え方を知らないだけの場合がほとんどです。
正しいコツを知れば、少しずつ暗算は楽になりやすくなります。
なぜ考え方で計算スピードが変わるのか
暗算では、頭の中で数字を整理する力が必要になります。
そのとき、数字をそのまま扱うよりも、分けたりまとめたりしたほうが処理がしやすくなります。
例えば次の2つを比べてみましょう。
| そのまま計算 | 10を作る計算 |
|---|---|
| 8+7を直接考える | 8+2=10 → 10+5=15 |
後者のほうが、計算の流れがはっきりしていることが分かります。
このように計算を整理する工夫をすることで、暗算はしやすくなります。
最初は少し時間がかかるかもしれません。
しかし、繰り返し練習することで自然に身につきやすくなります。
次は、具体的にどのようなコツを使えば暗算が速くなりやすいのかを紹介します。
足し算暗算のコツ7選【具体例つき】
足し算を暗算で速くするためには、計算しやすい形に変える工夫が大切です。
難しい計算をそのまま考えるのではなく、少し視点を変えるだけで暗算はぐっと楽になります。
ここでは、小学生でも理解しやすい7つのコツを具体例つきで紹介します。
① 10を作る計算を覚える
暗算の基本は、まず10を作ることです。
10はとても計算しやすい数字なので、先に10を作るとその後の計算が簡単になります。
例えば「8+7」の場合です。
- 8はあと2で10になる
- 7を「2」と「5」に分ける
- 8+2=10
- 10+5=15
このように考えると、計算の流れが整理されます。
② 数を分解して考える
暗算では、数字を分ける習慣をつけることが重要です。
例えば「6+8」を考えてみましょう。
- 8を「4」と「4」に分ける
- 6+4=10
- 10+4=14
このように分解して10を作ると、計算がスムーズになります。
③ キリのいい数字に変える
20や30などのキリのいい数字を作る方法も効果的です。
例えば「19+5」の場合です。
- 19はあと1で20になる
- 5から1を使う
- 19+1=20
- 20+4=24
キリのいい数字を意識することで、計算が楽になります。
④ まとまりで考える
同じ数字がある場合は、まとめて考えると速くなりやすいです。
例えば「25+25」です。
- 25が2つある
- 25×2=50
このようにまとまりで見る力も暗算では大切です。
⑤ 小さい数字から足す
暗算では、小さい数字をうまく使うと考えやすくなります。
例えば「13+8」です。
- 13+7=20
- 20+1=21
少しずつ増やしていく感覚で考えると、頭の負担が軽くなります。
⑥ 数をイメージする
数字を頭の中でイメージすると、暗算が理解しやすくなります。
例えば「12+5」です。
- 12からスタートする
- 5だけ右に進む
- 17になる
数直線を思い浮かべると、計算の動きが分かりやすくなります。
⑦ 繰り返し練習する
コツを覚えたら、あとは少しずつ練習することが大切です。
| 練習方法 | ポイント |
|---|---|
| 毎日5分だけ取り組む | 短時間でも続ける |
| 簡単な問題から始める | 成功体験を増やす |
| ゲーム感覚で練習する | 楽しく続ける |
暗算は、続けることで少しずつ速くなりやすくなります。
焦らずに取り組むことが大切です。
次は、多くの子どもが難しく感じやすい繰り上がりの足し算を暗算で解くコツを紹介します。
繰り上がりの足し算を暗算で解くコツ

足し算暗算の中でも、特に難しく感じやすいのが繰り上がりの計算です。
「8+7」や「9+6」のような問題は、慣れていないと頭の中で混乱しやすくなります。
しかし、ここでも大切なのは同じです。
10を作る考え方を使うことで、計算は整理しやすくなります。
具体例を見ながら、コツを確認していきましょう。
8+7の考え方
まずはよく出てくる「8+7」です。
そのまま考えるのではなく、次のように工夫します。
- 8はあと2で10になると考える
- 7を「2」と「5」に分ける
- 8+2=10
- 10+5=15
この方法を使うと、計算が二段階に分かれて整理されます。
| そのまま考える | 10を作って考える |
|---|---|
| 8+7を直接計算 | 8+2=10 → 10+5=15 |
10を作ることで、暗算がしやすくなることが分かります。
9+6の考え方
次は「9+6」を見てみましょう。
9は10にとても近い数字です。
- 9はあと1で10になる
- 6を「1」と「5」に分ける
- 9+1=10
- 10+5=15
このようにあといくつで10になるかをすぐに考えられると、暗算はスムーズになります。
特に「9」「8」「7」は、10を作る練習にぴったりの数字です。
繰り上がり計算を速くするポイント
繰り上がりを速くするためのポイントをまとめました。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 10を意識する | まず10を作ることを考える |
| 数字を分解する | 足しやすい形に変える |
| 10の組み合わせを覚える | 1と9、2と8などをすぐに言えるようにする |
最初は少し時間がかかるかもしれません。
しかし、繰り返し練習することで自然に身につきやすくなります。
大切なのは、速さよりも正確に10を作ることです。
次は、暗算力をさらに伸ばすための具体的な練習方法を紹介します。
暗算が速くなるおすすめ練習方法
足し算暗算のコツを覚えたら、次に大切なのは続けやすい練習をすることです。
暗算は一度理解しただけでは、なかなか定着しません。
しかし、無理のない方法で少しずつ続けることで、計算スピードは自然と上がりやすくなります。
ここでは、家庭でも取り組みやすい練習方法を紹介します。
毎日少しずつ練習する方法
暗算は、短時間でも毎日続けることが大切です。
長時間まとめて練習するよりも、5分〜10分を継続するほうが身につきやすい傾向があります。
| 練習例 | ポイント |
|---|---|
| 1日5分の暗算タイム | 短時間で集中する |
| 宿題の計算を暗算で挑戦 | 日常学習と結びつける |
| 買い物の合計を暗算 | 生活の中で活用する |
このように日常の中に暗算を取り入れると、自然に計算力が伸びやすくなります。
そろばん式暗算の取り入れ方
暗算力を高める方法として、そろばん式暗算の考え方も効果的です。
そろばんを実際に使わなくても、玉を動かすイメージをすることで、数字を視覚的に捉えやすくなります。
| メリット | 期待できる効果 |
|---|---|
| 数字をイメージしやすい | 頭の中で整理しやすくなる |
| 集中力が高まりやすい | 計算に集中する習慣がつく |
| 計算の流れが見える | 暗算のスピード向上につながりやすい |
数字を「見る」感覚を持つことが、暗算の理解を助けます。
ゲーム感覚で続けるコツ
特に小学生の場合、楽しく取り組める工夫が重要です。
楽しさがあると継続しやすくなります。
- タイマーで記録に挑戦する
- 家族で暗算クイズを出し合う
- 暗算アプリを活用する
競争ではなく、「昨日より少し速くなった」という成長を感じられるようにすることが大切です。
暗算は個人差があります。
焦らず、正確さを大切にしながら取り組むことで、少しずつ力が伸びやすくなります。
次は、小学生が暗算を得意にするために意識したい大切なポイントを紹介します。
小学生が暗算を得意にするためのポイント

足し算暗算を上達させるためには、問題をたくさん解くだけでなく、数の仕組みを理解することが大切です。
特に小学生のうちは、丸暗記よりも「なぜそうなるのか」を理解することで、暗算が身につきやすくなります。
ここでは、家庭でも意識しやすい3つのポイントを紹介します。
数の分解を理解させる教え方
暗算を速くするためには、数字を分けて考える力が必要です。
例えば「7+8」の場合です。
- 8を「3」と「5」に分ける
- 7+3=10
- 10+5=15
このように分解して10を作る流れを声に出して確認すると、理解が深まりやすくなります。
最初は一緒に考え、慣れてきたら子ども自身に説明してもらうと、より定着しやすくなります。
10のまとまりを覚えるコツ
暗算では「10の組み合わせ」をすぐに思い出せることが重要です。
| 数字 | 10にするための数 |
|---|---|
| 1 | 9 |
| 2 | 8 |
| 3 | 7 |
| 4 | 6 |
| 5 | 5 |
この組み合わせを覚えておくと、繰り上がり計算がぐっと楽になります。
「あといくつで10?」と問いかける習慣をつけると、自然に身につきやすくなります。
焦らず正確に計算する習慣づけ
暗算を練習するとき、最初から速さを求めすぎる必要はありません。
まずは正確に計算することを大切にしましょう。
上達の流れは次のようになります。
- 計算のコツを理解する
- ゆっくり正確に解く
- 繰り返し練習する
- 自然にスピードが上がる
この順番を守ることで、無理なく暗算力を伸ばしていくことができます。
学習の進み方には個人差があります。
できた部分を認めながら取り組むことで、算数への自信にもつながりやすくなります。
次は、この記事全体の内容をまとめます。
まとめ
足し算を暗算で速く解くためには、特別な才能が必要なわけではありません。
大切なのは、数字をそのまま計算するのではなく、計算しやすい形に変えることです。
特に「10を作る」「数を分解する」という考え方を身につけることで、暗算はぐっと取り組みやすくなります。
また、毎日少しずつ練習することで、計算のスピードは自然に高まりやすくなります。
焦らず正確に取り組むことが、結果的に近道になります。
この記事のポイントをまとめます。
- 足し算暗算は考え方を変えることで取り組みやすくなる
- 10を作る計算は暗算の基本テクニック
- 数字を分解すると計算が整理しやすい
- キリのいい数字を作ると暗算が楽になる
- 繰り上がり計算も10を意識すれば解きやすい
- 10の組み合わせを覚えると理解が深まる
- 短時間でも毎日練習することが大切
- そろばん式のイメージも効果的
- ゲーム感覚で続けると習慣化しやすい
- 速さよりも正確さを優先すると力が伸びやすい
暗算は一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、正しい考え方を知り、少しずつ練習を重ねることで、着実に力が伸びていく可能性があります。
お子さまの理解度に合わせながら、無理のないペースで取り組むことが大切です。
今回紹介した方法を参考にしながら、日々の学習の中で暗算のコツを意識してみてください。
計算に対する苦手意識が少しずつ和らぎ、算数がより身近に感じられるきっかけになるかもしれません。

